皆さん、おはようございます。
【これからの社長夫人は会社経営のプロになれ!】の著者で社長夫人戦力化コンサルタントの矢野千寿です。
前回ご紹介した観光関係企業の社長夫人Aさんのように、
月々8万5000円の報酬しかもらわず、肩書きも名刺も持たずに働いている社長夫人は、
案外たくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし私は、たとえ社長の妻であっても、仕事をしている以上は、
仕事の質と量に見合った報酬を得るべきだと思います。
そして、受け取った報酬の金額に見合った税金を払うべきです。
もちろん長引く不況ににあっては、十分な報酬を出したくても出せない会社も多いでしょう。
でも、そんな状況を当たり前だと思ってはいけません。
社長夫人が適正な報酬をもらえるようになるためにも、
財務状態の改善をめざして一層努力していきたいものです。
また、社長夫人にも仕事の内容と役割に見合った肩書が必要です。
名刺もほしいところです。
私はよく冗談で「取締役社長夫人」という言葉を使うのですが、
そんな曖昧な立場に甘んじていてはいけません。
正式な肩書も名刺もないようでは、社長夫人自身、自分の立ち位置がわからなくなってしまうからです。
肩書と名刺
たったこの2つを得るだけで、不思議なことに、社長夫人の意識は変わります。
社長の扶養家族であることをやめ、自らの役職や肩書にふさわしい「責任感」をもつことにより、
社長夫人は初めて「社長の奥さん」を脱却し、一人の「組織人」となれるのです。
では、社長夫人が果たすべき役割とは何でしょうか?
私は、社長のビジネスパートナーとして行動するにふさわしい「人間性」と「実務能力」だと考えています。
「人間性」に関しては、これまでブログでお伝えしてきましたから、
「実務能力」についてお話ししていこうと思います。
次回へ続く