皆さん、おはようございます。

【これからの社長夫人は会社経営のプロになれ!】の著者で社長夫人戦力化コンサルタントの矢野千寿です。

 

社長は基本的に投資したがるものです。

お金を借りてでも投資したい、会社を大きくしたいと考えるものです。

しかし一方で、借りたお金を返済するために、毎月どれくらいの現金が必要になるかといった問題に対しては、案外、無頓着です。

言ってみれば、社長の頭のなかは損益計算書だけなのです。

損益計算書は一定期間の収支を表す決算書です。

ある期間中に「商品やサービスがどれくらい売れて、そのためにどのくらいの経費がかかったのか、最終的にいくら儲かったか」を教えてくれます。

また、経営改善のヒントがたくさん潜んでいるのも損益計算書の中です。

たとえば売上総利益には、商品力と社員の販売力の問題が潜んでいますし、

営業利益は本業の利益ですから、組織で働く人たちの汗と涙と感動が潜んでいます。

経常利益には会社全体の収益力が見えます。

一方、財務状態を教えてくれるのは貸借対照表です。

中小企業の社長の多くは貸借対照表が苦手です。

だからこそ社長夫人の役割が大切なのです。

日次決算から年次決算まで自計化し、自分の手で決算書をつくれるようになった社長夫人は貸借対照表が読めます。

「今、会社には現金と預金がどれくらいあり、借入金がいくらで、

そのお金はどのように使われていて、その分の利息が毎月いくらかかっている・・・」

貸借対照表が読めるようになれば、何より重要なキャッシュフローの状況もわかるようになります。

次回に続く