皆さん、おはようございます。

【これからの社長夫人は会社経営のプロになれ!】の著者で社長夫人戦力化コンサルタントの矢野千寿です。

 

さて、「社長夫人」といっても、実際にはさまざまなタイプの社長夫人がいます。

たとえば、社内の業務全般にわたって社長のサポート役に徹している裏方タイプの社長夫人。

専務や常務といった肩書をもち、経営幹部の一人として会社経営に参加している社長夫人。

あるいは、夫の会杜から分離・独立した会社の経営を任されている自立型の社長夫人。

そしてもちろん、家庭生活を優先しながら無理のない範囲で夫の仕事を手伝っている社長夫人もいますし、

会社経営にはほとんど関わらず、家庭を守ることに専念している専業主婦型の社長夫人もいます。

しかし、どんなタイプの社長夫人にも共通する「宿命」があります。

夫の会社経営が順調でなければ、社長夫人も幸福ではいられません。

そして、社長である夫に万が一のことがあれば、社長夫人が第一の事業承継者となる可能性が高いのです。

事実、夫が亡くなった後、社長の仕事を引き継いで活躍している女性はいくらでもいます。

どんなタイプの社長夫人であっても、会社経営に必要な最低限の知識と実務能力を身につけておかなければならないことは明らかでしょう。

なかでも重要なのが、財務関係の知識と能力です。

なぜなら、財務こそは企業経営の心臓部だからです。

今、自分たちの会社にどのくらいの売上があり、そのうちどれだけが利益として残るのか?

毎月の必要経費はどのくらいで、それだけの経費を捻出するにはどのくらいの売上しが必要なのか?

あるいは、借入金がいくらあって、その返済額は毎月いくらになるのか?

返済額に見合った利益利諭は出ているのか?

いずれも、的確な経営判断を下すためには必要不可欠な材料です。