皆さん、おはようございます。
【これからの社長夫人は会社経営のプロになれ!】の著者で社長夫人戦力化コンサルタントの矢野千寿です。
中小企業では経理と財務の区別が明確ではなく、経理の責任者が財務まで担当することがよくあります。
本来、経理と財務は密接に関係するものですから、十分な知識のある人物が兼務するのは問題ありません。
企業活動の面から見れば、経理は財務の一部であり、財務は経営の一部なのです。
「経理」の仕事は、日々の取引の記録です。
「財務」の仕事は、営業で得た利益の運用、つまり資金管理です。
そして「経営」とは、財務も含めて、新商品開発、営業、販売、人材育成など、企業活動全般にわたる判断を行うことです。
そうした企業活動の結果をまとめたものが「決算書」です。
会社が十分な収益を上げ、順調に成長、発展するためには、一年間の活動の集大成である決算書を分析し、次年度以降に活かさなければなりません。
「決算書を読む」とは、そういうことなのです。
しかし、決算が行われるのは一年に1度だけ。
現在の活動の成果を確認するのが12ヶ月後では遅すぎますし、
重要な判断を下す際に参考となるデータが12ヶ月前の数字では古過ぎます。
だからこそ、1ヶ月ごとのまとめである「月次決算」が必要になってくるのです。
そして、その基本となるものが、毎月の取引の記録である「日次決算」です。
会社によっては、社長が財務まで担当することもあるでしょう。
しかし、現実問題として社長が毎日の経理事務まで行うことはできません。
経理の知識をもち、なおかつ会社全体のこともわかっている人間のサポートが必要になるはずです。
そこで登場するのが社長夫人です。
次回へ続く