皆さん、おはようございます。
【これからの社長夫人は会社経営のプロになれ!】の著者で社長夫人戦力化コンサルタントの矢野千寿です。
よく「会社名義でクルマを買えば経費が増やせる」などと言われますが、馬鹿げた話ではないでしょうか?
いくら経費として計上できても、そのぶん、キャッシュは確実に減ってしまいます。
借入金で土地や建物を買うのも危険です。
土地や建物などの固定資産は、本来、資本金や剰余金などの純資産で買うべきものです。
お金を借りれば、利息をつけて返さなければなりません。
借入金の返済に困って新たな借入を重ね、どんどん身動きがとれなくなる会社が多いことを忘れないでください。
借入を行う場合は、原則として必要な金額だけを借りるようにします。
銀行が貸してくれるからといって必要以上の金額を借りてはいけません。
多く借りれば、毎月の返済額もそれだけ増え、キャッシュフローを圧迫する原因となります。
売掛金や受取手形、棚卸資産の内容にも注意しましょう。
貸借対照表を広げて安全性の分析を行うとき、
私はいつも、目の前に並んだ数字に向かって
「あなたは、ほんとうにキャッシュになってくれるの?」と問いかけます。
その売掛金は確実に回収できるのか?
その手形は間違いなく現金化できるのか?
その在庫は計画どおり販売し資金に変わるのか?
回収できない売掛金や、売れる見込みのない在庫では、いざというとき何の役にも立たないからです。
安全性の高い会社とは、借入金や不良債権、不良在庫が少なく、
いつでも現金化できる流動資産が多い会社のことです。
予想外の環境変化にも耐えて生き残れるのは、そういう会社です。
はたして、あなたの会社の安全性はどうでしょうか?