皆さん、おはようございます。
【これからの社長夫人は会社経営のプロになれ!】の著者で社長夫人戦力化コンサルタントの矢野千寿です。
もし、社長夫人が自分で決算を行い、
日頃から貸借対照表に接していれば、
この段階で大きな借入を行うことがいかに危険であるかに気づいたはずです。
そして、社長に資料を示しながらきちんと状況を説明することで、
無理な借入を思いとどまらせることができたのではないでしょうか。
あるいは借入を行うにしても、貸借対照表に記載されたものから資金に変わるものを
見つけ出し、それを自己資金にできれば借入の総額を減らすこともできたはずです。
会社の業績向上をもたらすのは、売上アップだけではありません。
いくら売上が伸びていても、コストや借入金が増えれば、
キャッシュフローはかえって滞りがちになるのです。
逆に、売上は横ばいでも、少しの工夫でコストを削減した結果、
利益率が上がって、お金の流れがよくなることもあります。
しかし、どんな改善策が効果的かは、会社により、またその時点での経営状態や財務状態によって異なります。
だからこそ、社長夫人は決算書をつくるだけでなく、正しく読み解かなければならないのです。
経営改善のヒントは、必ず数字のなかにあるからです。