皆さん、おはようございます。
【これからの社長夫人は会社経営のプロになれ!】の著者で社長夫人戦力化コンサルタントの矢野千寿です。
会社経営において、とくに新規事業を始めたり、新市場開拓に挑戦したりするときは、「はじめに目標利益ありき」が原則です。
損益分岐点、つまり「いくら利益を上げれば黒字になるのか」を計算し、最低でもそれだけの利益が上がるような経営をしなければなりません。
それが、基本的な「採算性」の考え方です。
ただし、もともと赤字の会社が新規事業を始めるときは、目標利益以前に、最低でも経費をペイできるだけの売上を上げることが必要です、
よく本業の赤字をカバーするために、新規事業を始めようとする会社もありますが、これはきわめて危険です。
新しい事業でいきなり利益が出るなど、ほとんど期待できません。
軌道に乗るまでは、本業の利益で新規事業の赤字を補てんする覚悟が必要なのです。
本業が赤字ということは、そもそも会社にそれだけの余裕がないということですから、新規事業も失敗して共倒れになる危険性が高いのです。
まずは本業を黒字化したうえで、次の事業を考えるべきでしょう。