皆さん、おはようございます。

【これからの社長夫人は会社経営のプロになれ!】の著者で社長夫人戦力化コンサルタントの矢野千寿です。

 

 

中小企業の社長たちは、あまり決算書や試算表を読みたがらないものです。

その結果、「売上」と「粗利益」や「経常利益」くらいしか把握できず、重要な状況判断を誤ったり、対策が後手後手に回ったりすることも多いようです。

なぜ社長は決算書を読まないのでしょうか?

忙しくて読む暇がないという人もいるでしょうし、面倒くさいから読まない人や「経営は勘でやる」主義の人もいるでしょう。

でも、いちばん多い理由は、おそらく「読んでもわからないから」ではないでしょうか?

なぜわからないのかといえば、社長が知りたいことが、制度会計の決算書からは読み取れないからです。

あるいは知りたいことが書かれていない。

さらには読み取る力がないことも考えられます。

なぜなら読み取るためには経営分析の力が不可欠なのですから。

一口で言えば制度会計には限界があるのです。

社長がどんな資料をほしがっているかなど、まったく関係ありません。

ですから管理会計では、社長の思考パターンに合った、社長の知りたいことがはっきりわかる資料をつくらなければなりません。

そのカギとなるのは「勘定科目」です。

制度会計では、勘定科目の種類や仕訳方法が定型化(形態化)されています。

しかし、管理会計では自由です。

「その会社ではどんな科目を重視するか、社長が何を知りたいのかに応じて

科目を「目的別」に分類することにより、その会社なりの資料をつくることができるのです。

次に続く