皆さん、おはようございます。
【これからの社長夫人は会社経営のプロになれ!】の著者で社長夫人戦力化コンサルタントの矢野千寿です。
年商2億円の会社があります。
今期の経常利益は1000万円ですから、利益率(利益額を売上高で割った百分率)は5%です。
約2億5000万円の未処分利益があるけれども、これは粉飾なので消さなくはいけません。
れから経常利益を毎年500万円ずつ上乗せしていって、
来期1500万、次が22000万円、次が2500万円という形で伸ばしていければ、
7年後の利益は5千万円となり、累計で2億6千万となって未処分利益が消えます。
利益額が5千万円ということは、利益率が同じとすると10億円(5000万円÷0・05)の売上が必要になります。
今の2億円の売上を7年間で5倍の10億円にするには、毎年約27%ずつ売上を伸ばしていけばいいという計算になります。
きちんと計算をして出した数値目標ですから、この通りにすれば、間違いなく希望したとおりの結果になります。
このように将来の見通しが立ちます。
この目標をクリアできるかどうかは、これからの社長や社長夫人がどういう経営をしていくか、社員が社長の思いにどう応えるかにかかっています。
今の時代で毎年27%の伸びというのはかなり難しい目標ですが、達成できれば会社は伸びます。
ただ悩んでいたり、精神主義で頑張ろうとしたりするのではなく、
数字で目標やプロセスが明確になれば、
それを達成しようという強いモチベーションが生まれます。
やみくもに「とにかく売上を伸ばせ」と尻を叩くよりは、
「毎年○%伸ばせば○年後にはこうなる」と将来像を提示するほうが希望が持てるし、やる気も出ます。
「計算で得た数字」ということから、将来に対する確信も持てるでしょう。