皆さん、おはようございます。

【これからの社長夫人は会社経営のプロになれ!】の著者で社長夫人戦力化コンサルタントの矢野千寿です。

 

私はよく社長夫人たちに「数字は変わらない」という話をします。

ただながめているだけでは数字は変わりません。

数字は、経営者の考え方と行動が反映したものです。

ですから、何の努力もしなければなにも変わりません。

:数字が変わるのは、経営者が何らかの意思をもって行動を起こしたときなのです。

例をご紹介しておきましょう。

ある自動車部品メーカーは、リーマン・ショックの直後、危機を迎えました。

それまで165億円あった売上が106億円にまで激減し、

経常利益で6億7000万円の赤字を計上したのです。

社長はこの売上減に大きなショックを受けていました。

「売上が100億程度ではやっていけない」と言うのです。

しかし私は、数年間の決算書に目を通した結果、まったく違う印象を受けました。

その会社の適正規模はもともと売上100億円程度のように思えたのです。

リーマン・ショック前に165億円もあったことのほうが、むしろ異常な事態でした。

それなのに、165億円の売上に合わせて固定費を増やしてしまった。

6億7000万円もの赤字を出してしまった原因はそこにあるのではないでしょうか。

この会社の場合、固定費をもう一度、100億円の売上規膜に合わせることができれば、危機は乗り越えられると思いました。

次回に続く