こんにちは、矢野千寿です。
「良樹細根」という言葉をご存知ですか?
「良い樹を育てるには根を大事にして細かく配慮することが必要である」という
意味ですが、これはカー用品のイエローハットの会長、鍵山秀三郎さんの言葉です。
家を建てるのも基礎工事が大事なことは言うまでもありません。
上の「幸せのりんごの樹」の図を見てください。
大きな幹を育て美味しいりんごの実を収穫するためには、土壌作りをし、
根をしっかり張らすことなのです。
幹を育て、たくさんのりんごの実を実らせるのは社長の役割で、
そしてその土壌を作るのが社長夫人の役割です。
経営には「攻めの経営」と「守りの経営」とがありますが、
社長の役割は「攻めの経営」であり、
社長夫人の役割は「守りの経営」ということになりますね。
それでは、この二つの経営とは何かをお話しましょう。
「攻めの経営」とは売上を上げて利益を出すということですが、
そのためには“経営理念”“戦略”“経営方針”を明確にし、
それを社内に周知させ実践し、成果を出すということです。
また、「守りの経営」とは「攻めの経営」を支援する仕組みづくりです。
“人材育成”“業績管理の仕組み”をつくり、
これを活かすためには業務の効率を高めるために“経営環境の整備”を
しなければなりません。
また、人材育成には必ず“人事制度”を平行して作らなければ
社員のモティベーションは高まりませんね。
バブルのときのように、景気の良いときは売上を上げれば何とかなりましたが、
長引く不況によって、中小企業の経営体質が非常に弱くなったのは、
「守りの経営」いわゆる内部の仕組みづくりができていないのが原因です。
「守りの経営」の役割こそ、社長夫人の専売特許なんです。