皆さん、おはようございます。
【これからの社長夫人は会社経営のプロになれ!】の著者で社長夫人戦力化コンサルタントの矢野千寿です。
社長と社長夫人の考えが違っていては、社長夫人の戦力化は進みません。
二人の考えが一致していなければ、社長夫人が力を発揮することができないばかりか、社内に混乱を招くなどのマイナスをもたらします。
二人の意見をすり合せ、一致させることから始めます。
まず、社長の考えをまとめ、社長夫人にきちんと伝えてください。
社長夫人のことですが、イニシアティブをとるのは、あくまで社長です。
会社経営を担っているのは社長ですから、社長の考えを優先します。
「女房なんだから、言わなくても俺の考えはわかるだろう」と言う社長も多く見受けます。
夫婦だから話さなくてもわかるはずだ。そう思っているのです。
社長夫人にとってもっとも困るのは、社長の考えがわからないことです。
「社長の役に立ちたい」という意欲が空回りして、かえって悪い方向に向かいがちです。
ここは、「夫婦」という意識ではなく、社長と社長夫人、ひとつの会社を変革し伸ばしていく仕事上のパートナーとして向き合うべきです。
社長として、「社長夫人に何を期待するか」を言葉を尽くし考えを明快に伝えることが出発点になります。
社長の考えがわかれば、社長夫人は変わります。
ある会社の社長、社長夫人と同席していたときのこと。
私は、社長に聞きました。
「5つのタイプのうち、社長は、どのタイプを求められますか」
「自立型になってほしいですね」
即答でした。
このとき、社長夫人のほうは、会社から身を引こうか引くまいか迷っていて、あまり出しゃばらず、「経営支援型」程度でいいのではないかと思っていました。
そんなところへ、「自立型を望む」と言われたので非常に驚いたそうですが、このときから社長夫人は変わりました。
「積極的経営支援型」として社長を補佐するようになったのです。
多くの社長夫人は、「自分がどこまで積極的にやればいいか」、そのモノサシがわからずに悩んでいます。
それを吹っ切るには社長のひと言が必要です。
社長が自分の考えをはっきり話さない場合、社長夫人は、ふだんの言動から、社長の思いを想像したり、理解するように努めて欲しいと思います。
社長夫人の5つのタイプについて話すなど関連する話を持ちかけ反応を見るのもよい方法です。
そして、「社長はこんな考えだな」と推測できたら、それを社長にぶつけます。
社長夫人が引っ張る形で社長の考えを引き出します。
同時に、社長夫人も、自分自身の希望や考えを社長にきちんと伝え、理解してもらうようにします。
事前によく考えて自分の考えをまとめ、筋道だった話をするように心がけてください。
・現状をどう考えているのか
・これから、どのような形で社長に協力したいのか
・なぜそうしたいのか
・自分に何ができるのか
・どういう勉強や努力をしようと思っているのか
などについて社長にしっかり伝えましょう。
すでに社長の考えを聞いているわけですから、それを踏まえて話をする必要があります。
社長の考えを理解し受け入れたうえで、自分の考えを話すのです。
このとき心がけたいのは感情的にならないこと。
女性はどうしても気持ちが先走ってしまいがちなので注意が必要です。
ネットでも学べる特別講座