皆さん、おはようございます。
【これからの社長夫人は会社経営のプロになれ!】の著者で社長夫人戦力化コンサルタントの矢野千寿です。
社長夫人が社長の言動を察知し、先に行動を起こせるかが大切!
たとえば、社長がイライラしていて、社長夫人のそれに気づいたとします。
このとき、社長夫人がすることはいくつかバリエーションがあります。
原因も対策もわからないので放っておくというのもひとつの方法ですが、これでは補佐役としては失格です。
「何をイライラされているんですか?」と社長に直接たずね、原因を聞き出して社長と一緒に対策を練るというのが常識的な線でしょう。
多くの社長夫人が納得するやり方だと思います。
ちょっとできる社長夫人なら、原因を聞いたら、社長に相談しないで対策を講じるかも知れません。
正しく処理できれば社長の手を煩わせずに済む点で、常識的な線より一歩進んだ方法と評価できます。
私が期待したいのは、もっと積極的に社長の思いを先取りし、社長の先手を打つことです。
社長のイライラの原因を考え、
たとえば「あの社員がきちんと報告や連絡をしないことが原因ではないか」と推測し、社長夫人が社長に代わって、その社員に注意する。
そういう積極性が欲しいと思います。
言わず語らず、以心伝心で、社長夫人が自分の思いを感じ取り実践してくれれば、社長はおおいに助かります。
いやが上にも、社長夫人に対する信頼はあつくなります。
ビジネスパートナーとして本物になっていきます。
社長が何をしたいのか?何を悩んでいるのか?誰にどうして欲しいのか?
こんなことを常に考え感じ取っていく。
この先取りができるかどうかがポイントです。
先取りしたつもりが見当違いのことをしては、単なる独りよがりです。
かえって混乱を招き、社長に不要な負担をかけてしまいます。
社長の思いを的確に先取りするには、ふだんから社長の言動に関心を寄せ、コミュニケーションを密にしておくことです。
よく繰り返す話、強調して言う言葉、口癖などは、社長が重視していることがらを表しています。
表情やしぐさに注意していれば、どんな気持ちのとき、どのような表情をするかがわかるようになり、逆に、表情から感情を読み取れるようになります。
これは、何もそれほど特別なことではありません。
誰もが無意識に行なっているコミュニケーションの基本です。
これを意識して、より細やかに行なえばいいのです。
若い頃は誰でも、好意を持った相手には、このような心配りをしていたのではないでしょうか。
社長夫人には「先取り力」を身につけてほしいのです。