皆さん、おはようございます。
【これからの社長夫人は会社経営のプロになれ!】の著者で社長夫人戦力化コンサルタントの矢野千寿です。
会議の仕組みづくりと並行して、社員の意識改革にも取り組む必要があります。
会議は、社長にとっては「意見の吸収」です。
社員の側から見れば「意見の発表」です。
会議は、社員が自分の考えや提案を社長や他の社員に伝えアピールする場です。
自分を経営陣に売り込むよい機会です。
自分のために会議を積極的に利用したらいいのです。
折りに触れて、そう社員に伝えましょう。
それが会議参加の動機付けになり、参加意欲を高めます。
会議は、社員の学習の場、学習の手段でもあります。
人前で自分の考えを主張することはプレゼンテーションに通じます。
会議で、自分の考えをいかに正確に、しかも効果的に伝えるか?
それを工夫することは、プレゼンテーションの力を向上させます。
人と議論を戦わす技術
人を説得する技術
異なる意見を聞き調整してまとめる技術
議論を適切にコントロールする技術
会合をスムーズに進行させる技術
アイデアや企画を考える技術・・・
会議には多様な技術が集積されています。
その気になって臨めば、積極的に自分の技能を磨くこともできるし、他人の技術を学ぶこともできます。
そつなく司会をこなした社員を「いろんな意見をうまくコントロールできた」とほめましょう。
意見の発表がうまい社員に「君はプレゼンがうまい」と評価してください。
異論の多かった自説を、議論の末に多くの人に納得させた社員に「その説得力は営業に生かせるはず」と伝えてください。
このように、社長夫人は会議の持つ技術的要素、教育的側面を示唆するなど、きめの細かいフォローをしてください。
社員は会議から得るものが大きいことに気づくはずです。
会議の中で模範を示せるよう、会議に関わる技術を習得することも社長夫人の課題の一つです。