こんにちは、矢野千寿です。

社長夫人の皆さん!
経営に関する専門用語を覚えましょう!

数字に強くなる、数字を介して経営が見えてくるということは、

経理や財務に関する専門用語に強くなることでもあります。

専門用語を知る必要性と重要性が特に高いのは社長夫人です。

計数管理には経理の専門用語が不可欠だからです。

「前年対比」「前年同月対比」「3ヶ月の趨勢」という程度の言葉すらわからない社長夫人が結構います。

ふだん「粗利」「純利」などという程度の言葉すら使っていても、

その違いを答えることができない。

それぞれの意味や計算方法を正確に知らないのです。

決算書には、勘定科目と呼ばれる項目名がズラリと並んでいます。

損益計算書には、「利益」が5種類もあります。

「売上総利益」「営業利益」「経常利益」「税引き前当期利益」「当期利益」の5つです。

これらの違いがわかりますか。

「売上高」「仕入高」「売上原価」などわかり用語を含め、

勘定科目など決算書に出てくる用語の意味や計算方法を身につけましょう。

会計の仕事をしながら基本的な用語の意味さえ知らないのは、

財務会計ソフトの利用も一因です。

ソフトを使うと、数字を入力すれば、あとはソフトが自動的に処理をしてくれ、

必要な数字を計算して画面に表示します。

指定された項目に数字を入れるだけですから、項目ごとの関連性など知らなくてもすみます。

様々な経営指標も自動的に計算されているのですぐに見ることができますが、

その指標がどのような項目を使って、どのように計算されているのかはわかりません。

「総資本経常利益率」「労働分配率」「自己資本率」などといったものです。

これらの指標はどのような意味なのか、どう計算するのか、

経営上の何を知ることができるのかなどすぐに答えることができますか。

より深く経営を分析、理解するには、これらの知識も必要です。

財務会計ソフトが普及する前は、手書きで転記し、手で計算していましたから、

ある程度は自然に理解が進みました。

そこで私の講座では、3年分の表を作るとき、必ず手書き、手計算でしてもらいます。

決算書などを理解する良い訓練になるからです。

数字に関する専門用語を覚え、理解して駆使できるようになると、

話に説得力がつきます。

専門用語を導き手として、経営についての理解を深めることができます。

会計士・税理士の話には専門用語がたくさん出てきます。

質問や議論をしようにも、用語を知らなかったり、意味がわからなかったりすればどうしようもありません。

金融機関や税務署と渡り合うためにも専門用語が必要なのです。

社長夫人がこうした力をつけることは、社長にとってとても頼もしいことです。