こんばんは!矢野千寿です。
社長の思いを理解し受け入れることができたら、社長を尊敬するように心がけましょう。
成長が著しい社長夫人に共通しているのは、社長を尊敬していることです。
社長を尊敬していれば、自然に、「社長のために役に立ちたい」「社長を助けたい」と思い湧きます。
その思いが、社長夫人の成長を後押しするのです。
ところが、「どうしても社長を尊敬できない」という社長夫人がいます。
なぜでしょうか?
一つの理由は、社長という地位の重さ、会社経営という仕事の大変さを知らないことです。
売上げが年3億円の会社があります。
資本金は1億円。
会社を興したときに何人かの人が出資してくれたそうです。
社長は、その人たちに、創業以来十年間、毎年1割の配当を払い続けてきたそうです。
たとえば、一千万円を出資してくれた人に年百万円を配当することを十年間続ける。
不況が続き、どの企業も苦しい中で、十年もこれをやりきってきた。
すごいことです。
その「すごさ」がわからなければ、社長の優れた経営能力、志の高さが理解できません。
この会社の社長夫人は、決算書の勉強をすることで社長の優れた経営能力に気づき、社長への気持ちが変わったと言います。
「経営のことがわかってきたら、社長の大変さが理解でき、社長を尊敬するようになりました」
私の知っている社長夫人は、一様に、そう言います。
社長の大変さがわかると、社長の頑張りや苦しみ、悩み、孤独感がわかるようになり、それに耐えてきた社長に、いっそう尊敬の念を抱くようになります。
社長夫人が社長を尊敬するようになれば、それが何気ない言葉やふるまいに表われます。
社員たちはそれを敏感に察し、社長を敬う気持ちを持つようになります。
社長の指示や命令が通りやすい会社に変わります。