業務改善は大きなテーマです。
「幸せのりんごの木」を立派に育てるには、質のよい土壌が必要です。
その重要な手段の一つが業務改善です。
組織や仕事のあり方をチェックし改善することを意味しています。
対象は無限なほどありますが、優先して取り組みたいのは会議の改善です。
私は、会議をきわめて重要な中心的な業務と位置づけています。
「社長&社長夫人 役割の明確化イメージ図」を見てください。
左側の「攻めの経営」、右側の「守りの経営」の間に、「PDCSA」という円が書いてあります。
よく言われる「PDCAサイクル」に「S」を加えたものです。
PDCSAは、Plan(計画する)、Do(実施する)、Check(評価する)、See(見直す)、Act(改善する)の頭文字をとったものです。
まず計画し、それを実施して評価し、問題点を見つけてその解決策を検討し、それを実行することによって改善する。
この作業を繰り返すことによって、よりより成果、より高いレベルを得ることができるという考え方であり、具体的な方法です。
PDCAサイクルは、製品の品質向上や業務改善、経費削減などの検討、実行に広く利用されています。
矢野流のPDCSAサイクルも同じものと考えてください。
PDCSAは、私たちが行うすべての活動に応用が利きます。
会社の業務についても同様です。
経営に関わる全社レベルのPDCSAもあれば、社員ひとり一人に関わるPDCSAもあります。
例えば、
社長が経営方針を決定する(P)
→これをもとに事業を行なう(D)
→進行具合や成果を監視、点検する(C)
→見直して改善すべき点があれば、その方法を検討する(S)
→改善策を実行する(A)
社員レベルなら、
1週間の売上げ目標を決める(P)
→目標達成のために営業活動をする(D)
→達成度や活動内容をチェックする(C)
→見直すべき点があれば、その解決策を検討する(S)
→次週、解決策に沿って営業活動する(A)
このサイクルを繰り返し実行することによって、業務の質は螺旋状に向上していきます。
好循環のスパイラルが実現するのです。
PDCSAサイクルを実行するための中心的な手段が会議です。
PDCSAサイクルを実行できるかどうかはどのような会議を行なうかにかかっている、と私は考えています。
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