数字は一見、無味乾燥な印象があります。
決算書は、わかりにくい用語で勘定科目(項目)が並んでいて、それぞれにびっしり数字が書き込んであります。
「ながめているだけで、頭が痛くなる」
そういう社長夫人も多いでしょう。
数字は、ストーリーとしてとらえると理解しやすいのです。
このやり方で決算書がよく読めるようにもなります。
数字の裏側に、社長や社員の労苦が見えるようにもなります。
数字を読むが面白くなれば、しめたものです。
数字をストーリーとして読むには、
第一に数字同士の関連性を読むこと、
第二に数字の背景を考えることです。
物語には、さまざまな人物が登場して、互いに関わり合いながら話が進行します。
会社の数字も同じようなところがあります。
例えば、今期の売上高が2億円だったとしましょう。
この数字を見て、「ああ、よかったね」とか「意外によくなかったね」というだけでは物語は進行しません。
売上が2億円だった。
では、仕入れには、どのくらいかかったのか?
それを引くと、利益はどのくらいになるだろう?
利益は1500万円だった。
必要な経費は、ここから捻出しなくてはいけないけれど、この金額で大丈夫だろうか?
こんな具合に関連を追いながら、数字を見ていくのです。
さらに、この金額では経費が出ない。
それでは、もっと利益を出す方法がないだろうか?
利益を取りこぼしているところはないだろうか?
というふうに次々に展開していきます。
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