計数管理、つまり売上や利益、経費、資産などを正確に把握し管理することは会社経営の基本です。

 

言うまでもないほど、当たり前のことです。

 

社長や社長夫人の皆さんも、そう思っているでしょう。

 

しかし、実態は大違いです。

 

多くの中小企業は、社長の勘を頼りに、どんぶり勘定で経営をしています。

 

勘でやっているから、ムダも多く利益を取りこぼしています。

 

売上を上げさえすれば何とかなる、

 

問題はなくなるとばかり売上を上げることだけに熱心なせいで、

 

売上が上がっても利益が出ないという会社はいくらでもあります。

 

売掛金がどのくらいあるのかさえわかっていない会社もあります。

 

経理の事務処理さえきちんとできていない中小企業は多いのです。

 

社長夫人も同じようなものです。

 

「私は長年経理をやってきたので、わかっています」という社長夫人がけっこういます。

 

けれども、社長に言われたとおりにしているだけ、あるいはパソコンに数字を入力しているだけという人がほとんどです。

 

「期末棚卸高の数字を教えてください」

 

「ガソリン代はどの勘定科目に入れていますか」

 

などと聞いても答えが返ってきません。

 

その項目がどこにあるかも知らないし、勘定科目の意味さえわかっていない社長夫人が多いのです。

 

このようになるのは、財務会計ソフトの利用も一因です。

 

ソフトを使うと、数字を入力すれば、あとはソフトが自動的に処理をしてくれ、必要な数字を計算して画面に表示します。

 

人間は指定されたとおりに項目に数字を入れるだけですから、項目ごとの関連性など知らなくても済みます。

 

さまざまな経営指標も自動的に計算。

 

表示されるので、すぐに見ることができます。

 

しかし、その指標がどのような項目を使って、どのように計算されているのかは、指標の数字を見るだけではわかりません。

 

これでは、どんな経営指標が表示されても意味がわからず、まして経営に活用することはできないでしょう。

 

財務会計ソフトが普及する前は、手書きで転記をし、手で計算していましたから、ある程度は自然に理解が進みました。

 

そこで社長夫人革新講座では、3年分の表を作るとき、必ず手書き、手計算でしてもらっています。

 

決算書などを理解する、よい訓練になるからです。

 

社長夫人の皆さんは、忙しいでしょうから手書き、手計算を勧めることはしませんが、経理の基本的な知識はしっかり学んでいただきたいと思います。

 

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