皆さん、おはようございます。
【これからの社長夫人は会社経営のプロになれ!】の著者で社長夫人戦力化コンサルタントの矢野千寿です。
そこで、もう一つの指標である当座比率が意昧をもってきます。
当座比率=当座資産÷流動負債×100
「当座比率」は、当座の運転資金にどれくらいの余裕があるかを知るための指標です。
流動賢産のなかでもとくに換金性の高い「当座資産」、つまり現金・預金、受取手形・売掛金、有価証券などの総額が、流動負債に対してどれくらいあるかを見るものです。
当座資産を流動負債で割り、100をかけることで求めるため、流動比率より厳しい内容となります。
流動比率と同様、当座比率も数値が大きいほど安全性が高いと考えられます。
100%以上あれば理想的ですが、85%程度でも合格と言えるでしょう。
A社の場合、流動資産4633万8000円のうち当座資産は4266万5000円となっています。
したがって、当座比率は235・1%。
流動比率と同様、こちらもすばらしい数値です。A社の短期的な支払い能力はきわめて高いことになります。
しかし、B社の場合は、かなり状況が変わりました。
流動資産7907万3000円の内容を詳しく調べたところ、
資金化するのに想定以上の時間がかかりそうなものが多いため、
当座資産は半分以下の3498万7000円なのです。
結果、当座比率は流動比率よりかなり低く、72.5%しかありません。
B社の資金繰りが楽ではないことがわかります。