皆さん、おはようございます。

矢野千寿です。

もっともっと社長とコミュニケーションをとってください。

話し合ってください。

私は、講演などで必ずこう言います。

皆さんの心に届いている気がしないので、いつも、何回繰り返しても言い足りない気持ちになります。

常日頃のコミュニケーションがいかに大事なのか?

一つの例を紹介します。

社長が突然亡くなった建設会社があります。

社長夫人は「秘書型」で給与計算や銀行へのお使いなどを担当していました。

社長の死の直前に、ボーナスの話をしていたとき、

社長が「○○会社から×月×日に1千万円もらうことになっている。」と言ったことがあったそうです。

それをお葬式が済んでから思い出したのです。

先方に問い合せると・・・最初はとぼけていたのですが良心が咎めたのか

「そういう約束があった」と言って払ってくれた。

それで倒産を免れることができたそうです。

社長はおそらく何気なく話したのでしょう。

社長夫人も、特別なこととしてではなく、たまたま聞いて頭の隅に記憶していた。

その一言が会社を救ったのです。

社長が自分の腹に収めて、社長夫人に漏らさなかったら、知らないまま1千万円をもらい損ねるところでした。

繰り返しますが、たまたま耳にしたひと言が救世主になったのです。

普段の会話は重要です。

それも仕事の話をすること。

社長は、往々にして仕事の話をしたがりません。

社長夫人の存在、能力を認めていなければ、なおさらです。

社長夫人のほうから、仕事の話を持ちかけてください。

仕事に関係することなら、どんなことでもいい。

どうということもないひと言が、大きな意味を持つ可能性があります。

そういうひと言を逃さないためには、できるだけたくさん社長と話をすることが最良の手段です。