こんにちは、矢野千寿です。

 実務能力は、基本を大切にし、実践することこそで身につきます!

 

 

これから知識や技能を学ぼうとしている社長夫人の皆さんに、ぜひ、心がけていただきたいことがあります。

 基本をきちんと学ぶ、ということです。

 基本を無視したり、中途半端な知識のまま我流に走ることは辞めましょう。我流の経営をしてきたことが多くの中小企業の危機を招いた、と私は考えています。

 我流はマイナスが大きい。自分たちばかりでなく、社員の生活も左右するのですから、安易な気持ちで取り組むことはできないはずです。

 退屈でも基本を学ぶ。我流に走らない。

 それが結局のところ、必要な知識や技術を身につける早道です。

 経営の知識や方法など学んだことは、自分の会社という現場で活用できないとムダになります。実はこれが一番難しいのです。

 理屈として頭で理解できても、自分の会社のこととして応用できない。知識が単なる知識のままで終わっているのです。まじめに勉強している人ほど、こういう傾向があります。

 知識として学ぶだけで頭でっかちになっている。頭の中でだけわかっているけれども、実際には何もできない。わかっているつもりになって勘違いしているのです。

 こういう人を見ると、「あなたは勉強し過ぎよ」と私は言います。

 会社という現場で手取り足取り教えてくれる人はいません。学んだことを現場に落とし込めるかどうかは自分自身の問題です。自分の力で何とかしないといけない作業です。

 必要なのは使命感です。「社長をなんとか助けたい」「会社をよくしたい」「社員にいい暮らしをさせたい」こんな思いです。

 これが知識を現場に活かそうとする動機になります。ナンバー2を目指す使命感があるなら、努力することです。並大抵のことではありませんが、不可能ではありません。

 あきらめたり、いい加減なことですませたりすることなく地道に努力を続ければ、必ず道は開けます。